計算量の上界を見るときにビッグオー記法などとよく引き合いに出される、例のランダウの記号というやつについて、解析学のテキストで触れられているものを読んだ。「他の定理はともかくとしてこれなら知っているぞ」といわんばかりの思いで臨んだが、数学的定義のちんぷんかんぷんさに打ちのめされた。とはいえひとまずテキストの内容は理解できたと信じて、この定義を忘れないようにしたいとメモを書いておく。
収束速度の表現
のとき
に収束するふたつの関数を考える。
として
と考えてもよい。
記号
と書いて
を意味する。
と
が同じ速さで
に収束するということ。
(スモールオー)記号
と書いて
を意味する。
が
よりも速く
にいくということで、このとき
は
より 高位の無限小 という。
発散速度の表現
のときもだいたい同じ感じで表現できる。ここでは省略。