ユユユユユ

webエンジニアです

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Jacob Collier: DJESSE WORLD TOUR 2022

大学時代から彼を好んでいた友人に誘われて、お台場にジェイコブ・コリアーのバンドを観に行った。 Zepp Diversity は混んでいた。それで文句があるというよりはむしろ、オールスタンディングでぎゅうぎゅうになりながら大きな音で音楽をやるイベントがもう…

『アラモ』を観た

ジョン・ウェインの『アラモ』をみた。原題は The Alamo 。1960年。 テキサスにある砦を争ったといいつつ、結局のところ砦は守りきられたかどうか。米墨戦争とどのように関係しているか。このあたりの史的事実はなにひとつ知っていなかった。単にジョン・ウ…

『東大連続講義 歴史学の思考法』を読んだ

異なる時代と地域をそれぞれ専門にする12人の歴史家の、歴史学へのイントロダクション講義を束ねた本。これを読んだ。 「思考法」とひとつの言葉で抽象化するにも多彩なもののみかたが提示されて、とうぜんこの一冊によって歴史学のすべてを飲み下すことはで…

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』

あまりにもよくない。150分の上映で、キルモンガー登場の2分間以外にみるものがほとんどなかった。 誰ひとりとしてまっとうな描かれかたをしていない。毅然たる女性像を演じていたはずが唐突に感情をむき出しにしてリーダーにふさわしくないことを無意味に表…

『遠い夜明け』を観た

前半部はスティーブ・ビコの若い晩年と死、後半部は彼の生涯を国外に伝えようと南アフリカからの亡命を目指す白人ジャーナリストの逃走劇を描く。1987年の映画。 思慮深く、物腰は柔らかく、それでいて強力な信念を持った若いリーダーに、こちらも若く穏やか…

恩師の研究室を訪問

卒業論文の添削を受けていた4年半前からはじめて先生に会った。 急き立てられるようにして仕事をはじめてしまって、勉強すべきだったことをほったらかしにしてしまっていたと後悔するように思い出すことがあった。大学院に進んでもお金の問題に苦労しなくて…

京都御所の散策

京都出張の翌土曜日は自由行動をした。 空腹に目を覚まされて、チェックアウト期限よりも早くにホテルをでた。二条城北から京都御苑の方面に歩いた。進々堂でパンを買い、烏丸丸太町交差点のコーヒースタンドで浅煎りのエチオピアをドリップしてもらった。コ…

京都出張

おおきなリリースをねぎらってもらうようにして京都にはじめての出張をした。 在京のメンバーが京都のメンバーをおとずれる形をとった。金曜日の朝の新幹線で東京を発って、昼についた。新幹線では高校生たちとその引率の教師が周囲を埋めていた。宮城県から…

『ボリス・ゴドゥノフ』を観た

初台のオペラシティにムソルグスキーのオペラを観に行った。 外国語の演劇を一流の歌手たちが演じて、しかもそれがオーケストラの演奏を伴っているという舞台。いったいどんな体験なんだろうとかねがね興味を持っていた。それを初めてライブでみた。実にぜい…

Miho Hazama & Danish Radio Big Band の公演にいった

日曜日、池袋の東京建物ブリリアホールにビッグバンドを聴きにでかけた。 狭間美帆さんという名前を初めて聴いたのは大学生のころのはず。以来年を追うごとに名声が大きくなっていくのを見知りして、いつか聴きにいってみたいが、それはアメリカにでも行かな…

北野武の『あの夏、いちばん静かな海。』を観た

北野武の三作目を観た。 1991 年の作品。 サーフィンを主題にして、爽やかなスポーツ映画の装いをしている。聾者の主人公が、静かな情熱で波乗りに没頭していくさまを、ほとんどダイアログを使わずに表情とたたずまいだけで穏やかに映す。騒がしくなく、余裕…

ピーター・ガブリエルの新しいヨーロッパツアー

i/o The Tour と題された 2023 年の公演シリーズの案内がメーリングリストで届いた。 https://petergabriel.com/news/i-o-the-tour-announced/ i/o というのは、製作中の新作の表題に合わせているらしい。かたや流行技術にうそぶいて騒がしい世相があるいっ…

『ドン・キホーテ』の抄訳を読んだ

セルバンテスのドン・キホーテを、岩波少年文庫の牛島信明訳による抄訳で読んだ。 風車に突撃する偽騎士の話だということが教養としてひろく行き渡っているのは言うまでもない。しかしそれにとどめておくにはあまりにもったいない。この歳まで読まずにきたこ…

つまらないことに落ち込むこと

やがて必ず死が向こうからやってくることを思うとどうしようもない無力をおぼえる。 処方箋は、それを考えないこと。それははっきりしているけれど、思わぬときに死角からそれを突きつけられて愕然とする。 ひとつ前の日記に『BROTHER』を観たと書いた。明る…

北野武の『BROTHER』を観た

北野武の『BROTHER』を観た。2001年の作品。 日本人のヤクザが暴力によってロサンゼルスに勢力を築いて、崩壊していく。山本と白瀬の効果的な銃撃によってのし上がっていく様子は、爽快なテンポで描かれているが、常に悲哀がつきまとっている。とりわけ、寺…

phx.gen.auth

Phoenix アプリの認証基盤ジェネレータを使ってみていた。 https://hexdocs.pm/phoenix/mix_phx_gen_auth.html 動かしてみておもしろいことはもとより、パブリシティや設計文書を読むのがおもしろい。 というのも、 Elixir の父たる José は、それに先立つプ…

Light Theme

TIL

エディタとターミナルのカラースキームを Dark から Light に移した。 Hacker News で開発環境のカラーテーマの話で盛り上がっているのをみて、 Light を使ってみるのもおもしろそうにおもった。 Dark ベースにそろえていたのは特にこだわりがあってのもので…

太宰治の『右大臣実朝』を読んだ

鎌倉殿ブームにあやかって買ったままになっていた、岩波文庫から新しく出た太宰治の『右大臣実朝』を読んだ。 太宰といえば天衣無縫の私小説作家という先入観があったのだけれど、それはまさしく先入観だった。『右大臣実朝』は、吾妻鏡からの引用、実朝の歌…

Elixir in Action, 2nd Ed

Saša Jurić の Elixir in Action, 2nd Ed を読んだ。 https://www.manning.com/books/elixir-in-action-second-edition この本は前々からいつか読んでみようと思いながら、いやいまはもっと他にやりたいことがあるから止めておこう、と躊躇していた。そして…

北野武の『キッズ・リターン』を観た

ボクシングものであるという先入観で観たら、あんがいボクシングのみならずヤクザ、漫才、サラリーマンの世界の端々を、それらの世界に足を踏み入れていく若者たちの視点を通して描いて、シーンとシーンのあいだに独特の濃淡があった。子供が大人の世界に足…