ユユユユユ

webエンジニアです

ゲームを遊ぶためのハードル

2022年は Starfield をプレイすることだけが目標と年始に書いた。

11月までにはなんとかしてゲームができる環境を作る必要があるのだが、手元にあるゲーム機はスイッチだけで、これではプレイできないことはわかっている。

Starfield をやるためには、 Steam で購入するというのが一見いちばん楽そうにおもわれる。いちおう Steam は macOS にも対応しているらしいが、そうはいってもほとんどの有名タイトルは Windows での動作を必須としているらしい。新しく Windows マシンを用意しないといけない雰囲気をまず感じた。

しかし自宅にはテレビをおいておらず、作業用のディスプレイが一枚あるだけだ。これで遊ぶこともできるが、作業部屋はデスクと書棚とオーディオですでにじゅうぶんなスペースを埋めてしまっている。デスクの上にマシンをおくのは嫌だ。デスクの下にはスペースはあるが、そこにおくのも美しくない。

それから、そもそもゲーミングPCは想像以上に高価だった。ミニマムで見積もっても10万円はくだらなさそう。私物のマシンもまだ3年くらいしか使っていないわけで、買い替えの需要もない。最高の環境でいろんなゲームをやりたいわけではなく、並の環境でひとつだけ遊べればいいだけなのに、一本のゲームのためにそんな高い買い物をする気は正直おきない。

昔であればプレイステーションがあればそれだけでよかったわけで、どれだけ楽だったか...。とおもったところで、コンソール機という選択肢に気づく。

Starfield の公式アナウンスでは、 Xbox Series X|S and PC をプラットフォームにリリースすると書いてある。つまりわざわざ PC を準備しなくても、 Xbox があれば普通に遊べる。よし!

で、 Xbox Series X|S というものを調べていた。 Series X というのは PS5 の直接の競争相手となる次世代ゲーム機らしい。 Series S はスペックはワンランク下がるが、最新タイトルを遊べられればいいというライトユーザー向けのものと理解した。僕にはこれでよさそう。なにより Series S は物理サイズが小さそうで、置き場所にも困らなさそうなのが嬉しい。光学ドライブが非搭載で、ダウンロード購入で遊ぶしか選択肢がないというが、いまやゲオに行かなくても公式にディスカウントされる時代なので、たぶん困らないだろうとおもった。

すぐに購入する必要はないのだが、そうとわかればいちおうみておきたいとおもって、購入手段を調べはじめてみると、おもしろいくらいに在庫がない。PS5 の在庫が払底しているというのは知っていたが、 Xbox次世代ゲーム機のくくりとしてしっかり転売のエジキになっているらしい。市場に存在するのは定価プラス2万円の新品ばかりで、手が届かないわけではないけど、転売業者にボッタクリされるのも普通に気分が悪いので、手は出さずにおきたい。欲しいものが転売でしか手にいれづらい状況にはじめて遭遇して、消費者としての嫌な気分というのもはじめて味わった。

とりあえず有志運営の入荷通知ボットを購読してみている。この週末でいくつか定価出品があったらしいが、いずれも即完売という様子である。自分でボットを作ることもたぶんできるのだろうけど、たかが1つだけを購入するためにそんな面倒なことをするほどの熱意はまだない。

総括。ゲームの処理能力の進化というのはかねがね見聞きしていた。それは素晴らしいニュースであった。しかしその一方で、僕のようなライトなプレイヤーがゲームを遊ぶための参入障壁は高く、カジュアルに遊べるとはいいがたいリアルがある。

これはエンターテインメントといえるのだろうか? そう思いつつも、この醜い競争に参入しようとしている自分もまた醜くて、後味はよくない。