ユユユユユ

webエンジニアです

最近やっていること

個人ページをゆるく拡張

https://jnsato.com

 だいぶ前、初めて自分のドメインを取得したときに、生の HTML と CSS だけ書いて S3 バケットにおいただけの個人ページを作って、そのままずっと放置していた。そもそも HTML 直書きなんかしていたせいで更新するやる気がまったく出なくなってしまっていたので、さくっと React で書き換えて、さらに TypeScript + Next.js の静的ジェネレータに移行するなどした。

 TypeScript に乗り換えたら、今度はビルドとデプロイも自動化したいな、どうせやるなら使ったことのない CodeBuild を使ってみよう、などとだんだん風呂敷が広がった。結果的には GitHub の webhook で CodePipeline を呼び出し、 CodeBuild で作成したアーティファクトを S3 にデプロイする、というワークフローを CloudFormation で記述する、なんていう必要以上にしっかりしたパイプラインが出来上がった。

 デザインは以前のままである。派手ではないものの、クリーム色と灰色の背景色にビリジアンの文字色を合わせるというのは気に入っている。

 ページ内コンテンツはいまだにソースに直書きしてしまっているので、次はここを API 化したいなと、 Amplify でサーバーレスな構成を立ち上げて、簡単な管理画面を作っているところである。 Amplify を選定したのは単に試してみたかったからだが、認証や API の細々した設定をコマンドラインツールが完全に抽象化してくれていてとても扱いやすい。デプロイも簡単だし、検証環境のプロビジョンも容易だった。amplify initの気持ちよさはrails newに通じるところがある。

 GraphQL の独自ディレクティブにやや悩まされたりもしたものの、僕の中ではAWSのなかでもかなり好きなプロダクトに躍り出た。便利すぎるが故に、個人ならまだしもチーム開発するとすればどういうやり方になるか、長期的な柔軟性を出せるかどうかなど、いろいろ考えてみる余地はある。しかし今のところはとにかく触っていて楽しいし、まずはその感触を大切に覚えておこうと思う。

AWSソリューションズアーキテクトアソシエイトの試験勉強

 試験勉強とは言っても、テストセンターも閉鎖されているらしく、受験する見込みは立てていない。だいぶ前の Udemy のセール期間に買った動画コースが手付かずのままになってしまっていたので、すきま時間にカリキュラムをこなしているだけである。

 業務経験があるので、ソリューションズアーキテクトアソシエイトの内容であれば正直知っている内容ばかりだ。ところどころ、使ったことのない製品や料金プランも出てくる。業務では得ることがない細かい知識まで網羅的に触れてくれるのは、試験勉強のいいところなのかもしれない。

 動画コースとはいってもほぼスライドを読み上げているだけに近い形式なので、早送りにして説明を聞き流しつつ、知らない知識が出てきたらレファレンスを参照しにいく、という方法で学習している。そのうちテストセンターが復活したら受験しにいくかもしれないし、あるいは受験するよりも先にデベロッパーアソシエイトのコースも受講してしまうかもしれない。

競技プログラミング

 AOJ で Cpp の文法から基礎アルゴリズムまで勉強したことはあった。もう少し本格的に勉強してみたいと思ってはいつつも、ハードコアな書籍を読むのもなかなか腰が上がらず、興味だけはずっとあった AtCoder に挑戦してみることにした。

 ひとまずは過去問集1をキュレーション通りに解いているだけで、まだコンテストには参加していない。新しい発想が出てくるたびにすっかり感心させられてしまって、なかなか楽しい。問題ごとに解説が公開されているのもいい。真面目に解けば解くほど、知識が血肉となって身についていく感覚がある。

代数学

  松坂和夫著の『集合・位相入門』2をすこしずつ進めている。寝る前の時間はもっぱらこれにあてている。3時間かけてようやく10ページほど進めて、しかも理解できたかどうかに自信が持てない、なんてことがザラであるが、基礎ほど時間をかけるべきとほぼ盲信に近い気合を入れて取り組んでいる。基礎を学ぶには今ほど適した時間はないという思いもある。

 なかなか厳しい独学ではあるが、入門書として丁寧な書き方であるというのは感じる。そして丁寧ということが明快であることを意味しないということもわかった。丁寧になればなるほど、細かいところに目を取られてかえって混乱することもある。そうして小さく読み飛ばしながら進めることも学んだ。

 本棚には『現代数学序説』(ちくま学芸文庫3と『数学読本』(岩波書店4が積まれているが、これらも同じ松坂先生の手によるものと初めて気がついた。『数学読本』は知り合いに譲ってもらった旧版を歯抜けで所有していて、名高い1巻の序文は読めていない。調べてみるとこちらもシリーズまとめて復刻5されているようで、やる順番としては『数学読本』の方が先だったかもしれないな、と思いつつある。