ユユユユユ

webエンジニアです

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『パーフェクト・ワールド』

イーストウッドの監督作を観た。1993年。 冒頭のシークエンスは、真っ白のタンクトップを着たケヴィン・コスナーが芝生に寝そべった様子を映す。汗ばんだ右腕を頭の後ろに回して、眩しい日差しに目をつむっている。『出てこいキャスパー』のお面がかたわらに…

「専門的な技術があまり必要でないIT・ウェブサービス」

東大新聞に学生起業の記事が出ていた。タイトルは文中からの引用。 https://www.todaishimbun.org/startup_20230123/ 広い世界では、ウェブサービスの "技術" などはほとんど数えなくてもよいものだという態度がおかれていることがよい。これはある種類のひ…

ワイルドファイア展

上野の国立科学博物館にワイルドファイア展をみにいった。 火災によって物質が破壊されるというのを悲劇的におもわせるのではなく、むしろ森が火によって変成を被ることでかえって長く残るようにもなりうるという視座の回転を手に入れた。地球上のどこかでは…

小石川植物園

すこし前の話だけれど、1月8日に小石川植物園を訪れた。いい天気で、すでに花開いている梅の木があった。ミツマタの小さな木におもしろいつぼみがついているのをみた。野鳥がいたるところで鳴いていた。 自動販売機でさつまいもスープの缶を飲んだ。すこし甘…

『ディーバ』

ジャン=ジャック・ベネックスの第一作を新文芸坐に観にいった。 性的倒錯を美化して描いているようで、たいへん居心地が悪かった。ジュールズのいくつもの狂った犯罪をすべて受けとめることがシンシアの存在意義になっていて、ご都合主義の脚本もいいところ…

『アメリカ合衆国ハーラン郡』

ケンタッキー州ハーラン郡での、鉱山労働者によるストライキを記録したドキュメンタリー。 冒頭のシークエンスは、暗い鉱山のなかではたらく労働者たちを記録する。真っ黒の塵が充満する環境で肉体を酷使する労働者たち。その塵は彼らの肺をむしばんで、命を…

『ゲット・アウト』

ジョーダン・ピール監督の評判高いデビュー作を観た。2017年の作品。 ホラー映画と聞くのでおそるおそる観はじめたのだけれど、あんがい恐怖とは遠い印象が続いた。しかし得体の知れない違和感、いやらしさ、居心地の悪さはたたみかけられる。 年嵩のひとび…

『激突!』

スピルバーグの駆け出し時代の作品を観た。不条理と被害妄想が重なり合うさまを描いて、アメリカらしい物語であると感じた。 ほとんど全編がたったひとりのカーチェイスに費やされていて、スクリーンに二人以上の人物が映るシーンはごく少なく切り詰められて…

Between the World and Me by Ta-Nehisi Coates

荻窪に住んでいたとき、ある日曜日にひさしぶりに書店にいく時間ができて、そこでみつけて買ったのだとおもう。あまり読めずに実家の書架に挿していたものを、年末年始の休暇に読んだ。 アメリカ合衆国の住人が、黒人差別を嘆いたり、そんなものは存在しない…

『コマンドー』

シュワルツェネッガーの『コマンドー』で、景気よく新春の映画初めをした。 素晴らしい肉体が自動ライフルの反動で揺れるのを、シュワルツェネッガー世代ドンピシャの母ともども楽しくみた。一瞬たりとも目が離せないというのを、サスペンスとは真逆の意味で…

2023年の願望: やっぱり Starfield をやること

Starfield をプレイすることだけを去年の年初に主張していた。これは発売延期になって、未達成。で、今年も同じ願望を継続することにする。 仕事のうえでは、関数型言語を業務でつかうようにしたいというくらいのほのかな望みはあるけれど、モチベーションが…